不妊治療
初めての方へ
初診の予約をご希望される方
当院では原則として体外受精を希望される方のみ初診のご予約をお受けいたします。
体外受精などの生殖補助医療は、以下のような方に保険診療で実施が可能です
- 卵管因子(卵管の閉塞・癒着)
- 男性因子(精子数が少ない、精子の運動性が低いなど)
- 一般不妊治療を行ったが無効だった場合
(各種不妊症検査を行っても明らかな原因が特定できず、妊娠することが容易ではないと判断される機能性不妊症の場合年齢によるものや、体外受精を実際にやらないと分からないような不妊原因:卵管の卵子とりこみの障害・受精障害・着床障害など)
上記に該当しない場合は、まずは検査、タイミングや人工授精などの治療を検討する必要がございます。
現在の保険診療制度では、受精卵を子宮に入れる胚移植回数によって、保険診療で行える回数に制限が設けられています。40歳未満で生殖補助医療を開始した方は6回まで、40歳以上で開始した方は3回まで胚移植が可能です。一方、43歳を超えて治療開始の場合は自費診療となります。(保険診療で行える回数を超えた場合、43才未満であってもその後の治療は自費診療となります。)
不妊検査や一般不妊治療をご希望される方
不妊検査や一般不妊治療を希望される方については、お近くの産科・婦人科での受診をお願いします。
- 近隣施設一覧(PDF)
(施設毎に可能な検査、治療が異なりますので予約の際に各自でご確認ください)
産科・婦人科での受診後、専門施設での治療が最適と判断された場合や、体外受精へのステップアップを行う場合、受診された施設からの紹介状があると受け入れ後の治療方針決定がスムーズになります。
一般不妊治療とは
主に一般不妊治療とは以下の治療を指します。
- ◇タイミング指導
- 医師が排卵日を正確に予測して、夫婦生活を持ってもらうタイミングを指導します。基礎体温、おりもの、LH ホルモン、卵胞の大きさなどをチェックすることによって排卵日を予測します。
- ◇人工授精(IUI)
- 受精するには精子が卵子に出会わなければなりません。IUI とは採取した精子を濃縮処理して、人工的に子宮の奥に送り込む治療です。名前こそ人工とついていますが、治療そのものは難しくなく、精子を送り込んだ後は受精・着床と自然妊娠と同じように進みます。
初診時にお持ちいただくもの
健康保険証
診療を受ける際に必須ですので、必ずお持ちください。また、ご夫婦で来院される場合はご主人さまの分もお持ちください。
基礎体温表
つけている方はぜひご持参ください。
戸籍抄本
未入籍の場合のみ必要となります。ご本人さまとパートナーさまそれぞれの提出が必要です。
生殖補助医療に関する紹介状
すでに他施設での体外受精や顕微授精、胚移植による不妊治療歴のある方は、保険診療による生殖補助医療の治療回数(採卵回数および胚移植回数)が記載された紹介状を必ずご持参ください。生殖補助医療を保険診療で実施する際に、胚移植回数は年齢に応じた制限がございます。当院での生殖補助医療開始後に、以前に他施設で受けられた保険での胚移植回数が、当院への申告と異なっていることが判明した場合に、その治療回数によっては保険診療を提供できないため、十分にご注意いただくようお願いいたします。
初診時に行うこと
- 問診
- 内診
- 経腟超音波検査
- クラミジア抗原
- 血液検査
- おおよその治療方針づくり
※初回来院時に、これまでの病歴や薬服用歴などをお伺いします。